慢性腎臓病患者への過剰投薬を防ぐ、熊本生まれの目印シール

2015年03月06日

熊本県内の薬剤師でつくる「熊本PK-PD研究会」は、腎機能が低下した患者への投薬量を適切に管理するために、同研究会が独自に作成したシールの普及を進めています。
薬局で提示する「お薬手帳」に目印となるシールを張ることで、応対する医師や薬剤師が慢性腎臓病の患者だという事に気付きやすくなり、薬の過剰投与による副作用を防ぐ効果が期待されています。

2005年に薬剤師6人で発足した「熊本PK-PD研究会」は、5年程前から自費でシールを印刷し、熊本県内の病院や薬局を通じて約1000人に配布してきました。

シールの名称は「eGFRチェックシール」といいます。
eGFRとは、推算糸球体ろ過量といい、この数値は腎臓が老廃物を尿へ排せつする能力を示します。
慢性腎臓病の基準となる【eGFRの値が60未満】または【タンパク尿が出る】のどちらかが3ヶ月以上続く患者には、本人の了解を得て「eGFRチェックシール」をお薬手帳に張っています。

熊本PK-PD研究会によると、腎機能が低下した患者は薬のタイプによっては成分が正常に体外に排出されず、低血糖や意識障害などの副作用が出ることがあります。そのため、風邪をはじめ腎臓以外の病気で投薬する際も、腎機能の低下に応じて薬の量を管理する事が大切なのです。

熊本PK-PD研究会の熊本赤十字病院医薬品情報係長・下石和樹さんは、「病院の薬剤師は電子カルテで患者の検査データを把握することもできるが、院外の薬局では検査値が手元になくて腎機能の状態が分からないこともある。シールを活用し、適正な薬物治療につなげたい」と説明。

今後は「eGFRチェックシール」の普及活動を、さらに本格化させる予定です。

 

 

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