前立腺がん薬を投与された患者5人死亡
2014年12月11日
前立腺がんの抗がん剤「ジェブタナ」を投与された患者のうち、5人が死亡していた事が10日分かりました。
「ジェブタナ」は、製薬会社サノフィが9月4日に発売を始めた前立腺がん治療薬で、同社や厚生労働省によると、発売開始以降12月3日までに約200人に投与されたそうです。
血液中の白血球の一種である「好中球」が大幅に減少する重い副作用の症状が40人に確認され、そのうち60代3人と70代2人が敗血症などで死亡しました。
発売元のサノフィは投与と死亡の因果関係が否定出来ないとして、医療機関に慎重に投与するよう注意を呼びかけています。
好中球が減少する症状は、薬の添付文書の警告欄に副作用として記載されていましたが、同社はあらためて医療機関に感染症患者らに投与しないよう注意喚起しました。
投与後は血液検査を継続的に行い、発熱など感染症の疑いがある場合は、速やかに抗菌薬を投与するよう求めています。