テレビ朝日、BS番組の収録中に12歳の少女意識を失う
2015年02月05日
テレビ朝日によると、先月28日に東京都内の同局本社内スタジオで行なわれたBS番組「3B juniorの星くず商事」の収録で、ヘリウムガスを吸い込んだ12歳の少女が意識を失い救急車で病院に運ばれた事を明らかにしました。
意識を失った少女は、ももいろクローバーZの妹分「3B junior」のメンバーです。
メンバーは声を変える市販のパーティーグッズを使ったゲームに挑戦。意識を失った少女は同グッズを吸ったとみられる直後に突然倒れて意識を失い、すぐに都内の病院に救急搬送されました。
搬送された病院は当初、「ヘリウムガスでこのような症状が出る事は、過去に症例がない。」としていましたが、その後、別の病院で専門医の詳しい検査を受け、脳の血管に空気が入り血流が妨げられる「脳空気塞栓症」と診断されました。
このあまり聞き慣れない「脳空気塞栓症」とは、ダイバーの死亡原因の中で最も多い症状で、脳卒中と似ており、錯乱、部分麻痺や感覚の消失などを起し、重度の場合は死に至る事もあります。
治療法は高圧治療室で高圧酸素を与え、血液中の気泡を圧縮して再び溶かすようする治療が行なわれます。
テレビ朝日は記者会見を開き、「ご本人やご家族、関係者のみなさまに、心よりお詫び申し上げます。」(武田徹常務取締役)と謝罪しました。
また、発表が遅れたことについては、「原因の特定に至ってなった」事などを理由とし、前夜の診断結果を受け、家族の了承を得て公表することになったと説明しました。
同局は現在の少女の容体を、「意識は十分に戻っていないが、目を開いて声を出そうとする。手が上がるようになり、水も飲み始めている。本日、口からの食事も始めた。医師は『完治を目指す』としている」と説明。また、障害が残るかには「まったく分かりません。」とコメントしました。