コーヒーや緑茶を一日数杯飲めば病死の危険減 19年間の追跡調査
2015年05月08日
コーヒーや緑茶を日常的に1日3~4杯飲む人は、そうでない人に比べて、心臓や脳血管、呼吸器の病気などで死亡するリスクが低いとする調査結果を、国立がん研究センターや東京大などの研究チームがまとめ、7日公表しました。
コーヒーに含まれるポリフェノール、緑茶に含まれるカテキンが血圧を下げる働きをして、両方に含まれているカフェインが血管や呼吸器の働きを良くしている可能性があるとの事です。
がんによる死亡との関連は見られず、全ての死亡の危険性で比較すると24%減でした。
10都府県に住んでいる40~69歳の男女約9万人に対し、 1日にコーヒーや緑茶をどれくらい飲むか、また他に生活習慣としてはどんな事があるかなど、1990年代から2011年までの19年間追跡し、生活習慣と日本人の主要な死因との関係を調べました。 この間に約13,000人が亡くなっていました。
その結果、コーヒーや緑茶をよく飲む人は死亡率が低く、コーヒーを1日に3、4杯飲む人はほとんどコーヒーを飲まない人に比べて死亡リスクが24%も低くなりました。
緑茶の場合は、1日5杯以上飲む人は、1日1杯未満の人に比べて男性で死亡リスクが13%、女性でも17%を低い結果になったそうです。
今回の調査では、死亡リスクにかかわる年齢や運動習慣の違いなどは影響が出ないように、統計学的に調整されています。