鹿児島県立大島病院は、運用病床数350床の急性期病院です。奄美群島の中核病院であり鹿児島県から400㎞離れているため、全ての病気の治療の簡潔を目指しています。鹿児島大学との連携を基にかなり充実してきましたが、さらなる救命率向上のため、平成26年には、念願でありました救命救急センターを開設することができました。また、地域医療支援病院として、周辺の病院、診療所あるいは老健・介護施設との連携を努めるべく、災害拠点病院として大規模災害に備えた定期的な訓練もおこなっています。さらに初期臨床研修期間病院としての役割もあり(平成24年度は研修医15名を受け入れています)地域救命救急センターには臨床研修センターの併設も予定しています。地域柄マリンスポーツがたいへんさかんであり、多くの若者が各地から移住、メリットの一つとして赴任してくる指導医もいますが、もちろん大歓迎です。奄美の地域医療レベルアップのために、来島を期待しています。 大島郡の医療施設数は平成22年12月31日現在、病院が16施設、一般診療所が106施設です。また、病院の病床数は2,616床、一般診療所は479床です。病院ついては全国、各県と比較すると人口10万人あたりの施設数は全国平均6.9施設に対し13.6施設となっています。また、病院の人口10万人あたりの病床数は全国平均1,256床に対し2,231床と上回っています。医師数は平成22年12月31日現在で191人です。これを人口10万人あたりでみると全国平均225人に対し、163人と下回ってます。医師数の73%に対する140人が奄美大島(加計呂麻島、与路島を含む)で従事しており、以下喜界島6人、徳之島25人、沖永良部島14人、与論島6人となっています。
(平成24年度 主な手術例) 〇脳外科:開頭、穿頭術など54例 〇産婦人科:帝王切開157例 〇整形外科:骨折観血的手術132例 〇外科:胃切除18例、腸切除47例、肺切除25例など